数年前に1000冊以上の本を処分し、

日本語の小説等はほぼブックオフに引き取ってもらい、

英語の画集や専門書はアイナハイナ図書館に寄付した。

その後購入した雑誌や文庫に関しても、

読んだらすぐに人にあげるか売るかで、家にはほとんど本が無い。

が、これは珍しく手元に置いてあったもの。

古過ぎて人に差し上げるワケにも行かず、かと言って捨てるのもナンだし。


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20年振りに読み返してみたら、やっぱり面白かった。

宮脇先生は言わずと知れた一流の住宅建築家であるが、

62歳で亡くなった当時は、早過ぎるなぁと惜しんだ記憶がある。

建築家としては脂がのって、これからって時期でしょう。






その昔、宮脇氏がマガジンで自宅の大型カウンターキッチン(テーブル2畳!)を披露し、

オープンキッチンのハシリであったと書いてあったが、

当時の男性建築家としては珍しく、細やかな主夫目線のアイデア満載である。

(現在は違うと思うが)男性デザイナーの造ったキッチンって基本的に使いにくい。

(身内の話になるが)実父の設計した幾つかの家を思い出しても、

機能的に優れていなかった、いや問題山積であった。

男子厨房に入らずじゃないが、

家事に疎い人間が引いた線なんて自分よがりで上辺だけのものだ。

そう言う意味では、男手一つで子育てしつつの主夫建築家のデザインは説得力がある。







宮脇さんも御存命なら81歳か。

プロフィールを見たら、父と同じ生まれ年だ。

が、しかし、面白いくらいに真逆だな~と驚く。

そもそも住宅建築VS都市開発と芸風も異なるが、生き方や考えが180度違う。

私は父がほとんど家と言うか、日本に居ないという環境で育ったので、

あの当時に毎日子供と食卓を供にする事を最優先し実行する、

超多忙な建築家が存在する事に度肝を抜かれる。

羨ましいやら恨めしいやら・・・?

あ、もうすぐ父の命日だ。身内の恥晒しはここら辺にしておこう。

まあだから、出張も転勤も皆無なオトコを結婚相手に選んだわけでして。(笑)

一緒に暮らす人と毎日一緒にご飯を食べる以上に大事なことって、自分には見つからない。(まじ)








☆お嬢さんが「ご飯の思い出」を書かれたエッセイもありました。

随分前に読みましたが、宮脇ファンとしては懐かしい。

お父様の没後は代官山のマンションに戻り、あのキッチンは健在のご様子。

やはりお嬢さんも、御主人との食事を最優先して暮らしいるのが伝わります。

(その為に多忙な仕事は辞めたとも書いてありましたが・・・)

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☆こちらは既に絶版ですが、読みたくて仕方無い本です。

最後の最期まで食事の時間を大切にして、食器やテーブルクロスを病院に持参したそうな。

最期のランチはイラストレーターの恋人と一緒だった模様。

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生きることは食べること、食べることは生きること。




☆PS>数年前に湘南の中古住宅リストを漁っていたところ、

宮脇さんが建てた小さな別荘が3000万円くらいで出ていて、

ものすごーく興味あったけど、さくっと誰かが契約した模様。

やっぱり好きな人は居るんだなぁ。

派手さは無いけど、じんわり品のある作風でした。

こじんまりと機能的なキッチンが在るのは、勿論のことですが。










☆おまけ;ワタシにとっては、宮脇=吉村順三。おそらく他の方達もそうだと思うが、純粋に弟子である。

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いやしかし、アクの強い建築業界において、宮脇氏の悪口って聞いたことないな。(ぼそっ)


good luck & ALOHA!